原稿用紙の枚数は文字数を400で割れば出る、と思われがちですが、実際にはそうなりません。原稿用紙は段落が変わるたびに新しい行へ移り、前の行に残ったマスはそのまま空きます。段落の多い文章ほど空きマスが積み上がり、同じ1,200字でも3枚ちょうどに収まることもあれば、4枚目に数行はみ出すこともあります。応募規定が「400字詰め原稿用紙5枚以内」と枚数で書かれている以上、割り算の答えではなく、実際にマスを埋めたときの枚数を知る必要があります。このツールはその埋まり方を再現して枚数を返します。
使い方
本文を上のテキストエリアに貼り付けて「枚数を数える」を押します。このとき、段落の切れ目の改行は消さずにそのまま残してください。改行の位置がそのまま空きマスの位置になるので、改行を削ってから貼ると答えが変わります。
結果の1行目に「400字詰め(20字 × 20行)で3枚と1行」のような形で枚数が出ます。その下に、文字数・使う行数・改行を無視した単純換算の3つが並びます。規定に収まっているかは1行目で、あとどれだけ書けるかは行数で判断すると早いです。
結果の下には選択肢が3つあります。用紙の様式は400字詰め・200字詰め・A4ワープロ原稿(40字×30行)から選べます。「改行でマスを空ける」を外すと、段落を無視して先頭から詰めて数えた場合の枚数に切り替わります。「空白も1マスとして数える」は、字下げの全角空白や単語の間の半角空白を勘定に入れるかどうかの指定です。どれを変えても、すでに結果が出ていれば押し直さずに数え直します。
仕組み
数え方は次の順序です。まず本文を改行で区切って段落に分け、段落ごとに文字数を数えます。空白を数えない設定のときは、この時点で半角空白・全角空白・タブを落とします。次に、段落の文字数を1行あたりの字数で割り、切り上げた数をその段落が占める行数とします。20字詰めなら21字の段落は2行、40字の段落は2行、41字の段落は3行です。本文が空の段落、つまり段落と段落の間に入れた空行は1行として数えます。
こうして出した行数の合計を、用紙1枚の行数で割った商が枚数、余りが最後の1枚に書かれた行数です。20行の用紙で61行なら「3枚と1行」になります。余りが0のときだけ「ちょうど◯枚」と表示します。
文字数の数え方にも一点だけ約束があります。絵文字や一部の漢字のように、内部で2つの単位に分けて表現される文字(サロゲートペア)は、その組を1文字として数えます。単純に文字列の長さを取る方法だと2字に化けるところが、ここでは1字です。一方、異体字セレクタや色を指定する記号のように、前の文字にくっついて見た目を変える制御記号は、その分だけ加算されます。赤いハートの絵文字は2字、異体字セレクタ付きの漢字も2字になります。つなぎ目の見えない結合記号も1マスとして数えるため、3人家族の絵文字は5字です。原稿用紙のマス目に絵文字を入れる場面はまずありませんが、数字が合わないときはこの点を疑ってください。
よくある質問
Q. 句読点が行頭に来る場合の禁則処理は反映されますか。 反映していません。禁則の扱い方はソフトの設定によって変わり、どちらに寄せても応募規定との突き合わせがずれるためです。句読点を次の行へ送る「追い出し」を行うソフトでは、ここで出た行数より1行増える段落が出ることがあります。行末のマスに押し込む「ぶら下げ」なら行数は変わらないので、ここの数字がそのまま使えます。
Q. 縦書きと横書きで結果は変わりますか。 用紙のマス目が同じなら変わりません。横書きの原稿用紙も20字×20行が一般的で、縦書きの400字詰めと枚数は一致します。様式の選択肢にある40字×30行は原稿用紙ではなく、A4用紙1ページ1,200字というワープロ原稿の標準設定です。応募規定に「A4・40字×30行」と書かれている場合だけこちらを選んでください。
Q. 貼り付けた原稿はどこかに送られますか。 送られません。入力した文字はこのページの中だけで数えられ、外部へ送信する処理そのものが書かれていません。未発表の作品や応募前の原稿を貼っても、この画面を閉じた時点で何も残りません。
Q. 本文の末尾に改行が残っていても大丈夫ですか。 大丈夫です。末尾に続く改行は数える前に取り除くので、ワープロやメモ帳からコピーしたときに付いてくる空の行で枚数が増えることはありません。取り除くのは末尾だけで、段落と段落の間に入れた空行はこれまでどおり1行として数えます。
Q. 「単純換算」の数字は何に使いますか。 段落の影響を除いた目安です。1行目の枚数と単純換算が大きく離れているときは、短い段落を多用して空きマスが増えている状態なので、段落をまとめると枚数を減らせます。逆に両者が近ければ、字数をそのまま削るしかありません。
Q. 1枚目にタイトルと氏名を書く分は差し引かれますか。 差し引いていません。表題や氏名の書き方は応募先ごとに指定が違い、1枚目を本文に使わない規定もあれば、本文の冒頭に続けて書く規定もあるためです。タイトル行と氏名行を本文と同じ扱いで数えたい場合は、それらも改行付きで貼り付けてください。別枚に立てる規定なら、ここで出た枚数に1を足して考えます。
Q. 文字数だけ知りたいときはどうすればよいですか。 結果の3行目に文字数がそのまま出ます。空白を勘定に入れるかどうかは選択肢で切り替えられるので、「空白を除いた字数」を求められる応募規定にもそのまま使えます。字数制限と枚数制限の両方が書かれている場合は、1行目と3行目を同時に見れば、どちらの条件で先に上限へぶつかるかがわかります。